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2021.08.04
LITTLE BY LITTLE

気になるスポーツは漫画が入り口!Vol.02

MANGA IS THE BIBLE FOR THE HOTTEST SPORTS.

毎日盛り上がっている世界スポーツの祭典には、今回から多くの種目が追加されています。
観戦ポイントや採点基準などがいまいち理解できないなど、知る人ぞ知る競技って意外とあるもの。でも、そこまでポピュラーじゃない競技ほど、詳しいと周囲から尊敬の眼差しが向けられるし、見ていて楽しい! そこでよしもと漫画研究部の部長を務めるお笑い芸人、吉川きっちょむさんが、ちょいマニアックなスポーツを題材にしたおすすめのマンガを、ご本人のコラムで紹介。3回にわたってお届けします!

「デカスロン」(ヤングサンデーコミックス)/山田 芳裕
「デカスロン」(ヤングサンデーコミックス)/山田 芳裕

天性の運動神経を持つ元高校球児が 十種競技で世界のトップを目指す

天性の運動神経を持つ元高校球児が 十種競技で世界のトップを目指す

「勝者が『キング・オブ・アスリート』と呼ばれる陸上競技『十種競技(デカスロン)』はご存知だろうか?1日目に『100m走』『走り幅跳び』『砲丸投げ』『走り高跳び』『400m走』、2日目に『110m障害』『円盤投げ』『棒高跳び』『やり投げ』『1500m走』を順に行う。順位ではなく記録ごとにポイントが付いていくので、一種目ごとに得意不得意で得点がひっくり返りどんな試合展開になるか予想がつかないのも醍醐味だ!マンガ『デカスロン』は、田舎から出てきた元高校球児が、技術的には未熟ながら抜群の身体能力と強烈な精神力で大会をかき乱していくところから始まる。1個がダメでも他の競技でカバーできると劣勢をひっくり返す主人公、そして不格好なその熱に当てられて引き上げられる他の競技者たち。絵やセリフから魂がほとばしり、全身全霊を賭け最後の一滴まで振り絞る彼らを見ているとウズウズしていてもたってもいられなくなる!」

STORY

元高校球児だった風見万吉は、挫折後、実家の牛乳屋を手伝いながら十種競技『デカスロン』に取り組む。初めて出場した日本選手権では、無名ながらも驚異的な才能を発揮し、並み居るトップアスリートたちを抑えて様々な記録を打ち立てる。周囲の人々に支えられながら、ライバルとの戦いを経て世界へと挑んでいく万吉の成長を描いた物語。独特の切り口でストーリーを手がけるのは、のちに『へうげもの』などを生み出す山田芳裕氏。全23巻(小学館)

PROFILE

吉川 きっちょむ / KITTYOM YOSHIKAWA

1988年生まれ。吉本興業所属のお笑い芸人。年間1000冊以上読むという大のマンガ好き。吉本一漫画に詳しいと自負し、よしもと漫画研究部の部長を務める。トークイベント「行け!よしもと漫画研究部!」や、芸人のネタが漫画化される「コミカライズバトル」を主催。