気になるスポーツは漫画が入り口! Vol.01
MANGA IS THE BIBLE FOR THE HOTTEST SPORTS.
毎日盛り上がっている世界スポーツの祭典には、今回から多くの種目が追加されています。
観戦ポイントや採点基準などがいまいち理解できないなど、知る人ぞ知る競技って意外とあるもの。でも、そこまでポピュラーじゃない競技ほど、詳しいと周囲から尊敬の眼差しが向けられるし、見ていて楽しい! そこでよしもと漫画研究部の部長を務めるお笑い芸人、吉川きっちょむさんが、ちょいマニアックなスポーツを題材にしたおすすめのマンガを、ご本人のコラムで紹介。3回にわたってお届けします!


「三日月のドラゴン」(ビックコミックス)/長尾 謙一郎
「三日月のドラゴン」(ビックコミックス)/長尾 謙一郎
湘南を舞台に繰り広げられる、
高校生の青春「空手」物語
湘南を舞台に繰り広げられる、
高校生の青春「空手」物語
「今回の世界スポーツのイベントで追加された新競技に『空手』がある。沖縄発祥で、日本全国へ広まり現在は世界中で愛されている格闘技だ。しかし、空手が格闘技だということ以外知らない方も多いのではないだろうか。そこで紹介したいのが空手の魅力と少年の成長や感動を描いた『三日月のドラゴン』だ。空手の競技としてのルール云々の前に、なぜ武道を修めるのか、勇気や立ち向かうことの本質を照れ臭くなるほど直球で投げかけてくるのがこの作品の見所。誠実だが体が小さく弱い高校一年生の少年が、貧乏ながら育ててくれた祖母を悪党から守るために強さを望み、謎の空手老人に弟子入りして真っ直ぐに強くなっていく超王道の青春ストーリーだ。かつてどこかで見たような話なのに、なんでだろう、胸が高鳴って目が離せないのだ。少年の青臭さ、ひたむきさが清々しくて嬉しくなってしまう!ぜひこの漫画をきっかけに、競技である空手にも興味を持ってもらいたい。」

STORY
幼い頃に両親を亡くした高校生の月島龍之介は、コンビニのアルバイトで祖母と二人暮らしの家計を支えている。ある日、バイト先で強盗を退治する謎の老人と出会い、空手を始めることに。強くなりたい16歳のリアルな心情を描写した青春成長ストーリーを手がけるのは『おしゃれ手帖』でも有名な長尾謙一郎氏。現在は『月刊!スピリッツ』(小学館)で連載中。