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2021.07.19
WE MAKE CULTURE

ベルギーが好きになる10のキーワード

WANT TO KNOW MORE ABOUT BELGIUM?

サッカーベルギー1部リーグ「シント=トロイデンVV」の拠点であるベルギーについて、あなたはどのぐらい知っていますか?食やアート、音楽、ファッション、そして建築まで、様々なヒト・コト・モノが、わたしたちの身近な生活にじつは深く関係しているのです。もっとベルギーに注目したくなる10つのキーワードを集めてみました。

01
GODIVA
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GODIVA

世界一有名なチョコレート”ゴディバ”の発祥地!

世界一有名なチョコレート”ゴディバ”の発祥地!

KEYWORD : FOOD,SWEETS

日本で300店舗以上を展開し、バレンタインデーの定番として広く知られている<ゴディバ>は、日本人にとって最も親しみのあるチョコレートメーカー。1926年創業という長い歴史を持ち、1968年にはベルギー王室御用達に認定されています。ローストしたヘーゼルナッツと砂糖をキャラメリゼして細かく砕き、ペースト状にしたプラリネは、ベルギーを代表するチョコレートのひとつ。<ゴディバ>では、そのプラリネをホワイトチョコレートでコーティングした「クール ブラン」が定番人気!

 

<ゴディバ>発祥の地、ブリュッセルにある旗艦店。下:プラリネをホワイトチョコレートで包んだ「クールブラン」。

02
RAF SIMONS
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RAF SIMONS

世界で活躍する鬼才デザイナー“ラフ・シモンズ”

世界で活躍する鬼才デザイナー“ラフ・シモンズ”

KEWWORD : FASHION, DESIGNER

欧州のモード界で活躍するデザイナーに、ベルギー出身は少なくありません。<プラダ>のクリエイティブ・ディレクターを兼任するデザイナーのラフ・シモンズもその一人で、彼の華々しいキャリアは、リンブルフ州から始まりました。大学で工業デザインを学んだのち、ウォルター・ヴァン・ベイレンドンクのもとでアシスタントを経験。その後、自身のブランドをスタートしました。<インターナショナルギャラリー ビームス>とは長きにわたって交流があり、今季も充実のコレクションを買い付けています。

<RAF SIMONS(ラフ シモンズ)>プリントTシャツ ¥45,650(inc.tax)、ピンズセット ¥20,900(inc.tax)

 

パンクなど若者のカルチャーに着想を得たコレクションが得意。2021年春夏からウィメンズラインを始動したばかり。

03
Tomorrowland
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Tomorrowland

©️aflo 2019年のテーマは“The Book Of Wisdom – The Return”。全長1kmを超える会場には、全17つのステージが用意されている。

 

“トゥモローランド”は世界最大級のEDMフェス!

KEYWORD:MUSIC, FESTIVAL

毎年7月に開催されるダンスミュージック・フェスティバル「トゥモローランド」は、「ウルトラ ミュージック フェスティバル」や「エレクトリック デイジー カーニバル(EDC)」と並ぶ、世界三大フェス。2020年7月にグローバルパートナーシップを締結したのは、〈シント=トロイデンVV〉の経営権を持つDMM.com。入手困難なチケットの国内販売権を取得したことで、最近は日本でも身近な存在になってきました。豪華なアーティストに加えてドラゴンや本棚、フクロウなど、毎年のテーマに沿った幻想的なステージも見所のひとつ。巨大なセットと大きな熱気を、一度は現地で体感してみたい!

 

04
FRIET
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FRIET

ベルギーでは街のあちこちにフリットを扱う屋台が並ぶ。ポテトの厚みやディップソースの種類など、その個性はさまざま。

 

漁村で生まれた“フリット”は国民のソウルフード

KEYWORD:FOOD, SNACK

フレンチフライの本場がベルギーだと知っていましたか?その歴史は17世紀、漁業が盛んだったムース渓谷地域の人々が、小魚の代わりにジャガイモを揚げて食べていたとされ、それが国内に広まって「フリッツ」と呼ばれるようになりました。その後、第一次世界大戦時にアメリカ人が持ち帰ったことで世界中に浸透したと言われています。黄金色になるまでカリカリに揚げたフリッツに、マヨネーズやケチャップ、マヨネーズと赤唐辛子を混ぜたピリ辛なサムライソースなどをつけて食べるのが鉄板!

 

05
THE SMURFS™️
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THE SMURFS™️

深い森に潜む“スマーフ”村で暮らす妖精たち

深い森に潜む“スマーフ”村で暮らす妖精たち

KEYWORD:CHARACTER, COMIC

白の帽子とズボンがトレードマークの青い妖精、スマーフ。じつはキャラクター名ではなく、深い森の中に潜むスマーフ村に住む100人以上の小人たちの総称です。近年では3Dアニメの映画が話題となりましたが、原作はコミック。「ペヨ」という愛称で親しまれたベルギーの漫画家、ピエール・キュリフォールが、1953年に『ジョアン&ピルルイ』の登場人物として描いたのが始まりです。表情豊かなイラストはたちまち人気に火がつき、すぐにスマーフが主人公の作品シリーズが開始されました。

<wiffle(ウィッフル)>
スマーフプリントTシャツ ¥6,050(inc.tax)

【URL】
https://www.smurfs.jp/

 

上:左からスマーフ、スマーフェット、パパ スマーフ。個性的なキャラクターがそろう。下: <ウィッフル>が手掛けたTシャツ。

06
ART NOUVEAU
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ART NOUVEAU

上:建築家、辰野金吾の代表作である東京駅。左: 旧松本邸(西日本工業倶楽部)。右: 赤レンガが映える大阪市中央公会堂。

 

日本の建築家も憧れた“アール・ヌーヴォー”建築

KEYWORD:ARCHITECTURE, ART

19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に隆盛した美術運動、アール・ヌーヴォー。ベルギーの首都ブリュッセルには、アール・ヌーヴォー建築の父と呼ばれるヴィクトール・オルタなどが手がけた建物が豊富に残っています。日本でもその建築手法は多く採用されており、2012年に改築されたばかりの東京駅が有名です。また大阪市中央公会堂は、国指定重要文化財に指定された歴史ある建物であり、北九州市にある旧松本邸(西日本工業倶楽部)は日本におけるアールヌーヴォー建築の初期作品とも言われています。

 

07
MISTER MINIT
07
MISTER MINIT

ベルギーから世界へ!“ミスターミニット”のおもてなし

ベルギーから世界へ!“ミスターミニット”のおもてなし

KEYWORD:SERVICE, FASHION

靴の修理や合カギの作製など、暮らしの不便を解決してくれる<ミスターミニット>は、意外にもベルギーが発祥。1957年、買い物中にシューズのヒールが折れて困っている女性を助けるために、首都ブリュッセルのデパート「オー・ボン・マルシェ・デパート」に1号店を開いたのがはじまりです。その後は靴以外に、バッグや時計、鍵など手仕事を通じて高いサービスを展開し、日本は1972年に三越日本橋店と髙島屋日本橋店に同時オープンしました。現在はベルギー国内で71店舗、日本では301店舗を出店しています(2021年3月31日現在)。

【URL】
https://www.minit.co.jp/

 

上: 1957年「オー・ボン・マルシェ・デパート」の一角に開店した1号店。下:マスコットキャラクターのMr.フレッド。

08
RENÉ MAGRITTE
08
RENÉ MAGRITTE

 

20世紀のシュルレアリスム画家“ルネ・マグリット”

20世紀のシュルレアリスム画家“ルネ・マグリット”

KETWORD:ART, SUREEALISM

部屋を占領するほど大きなリンゴや、空中に浮いた岩など、非現実的なシチュエーションを描いたシュルレアリスム画家、ルネ・マグリット。1898年にレシーヌで生まれ、シュルレアリスムに夢中になりパリで滞在した3年を除いては、生涯をベルギーで穏やかに過ごしました。マグリットの人生を象徴するような”普通の男”は、彼の作品からも伺うことができます。その一例である、黒いオーバーコートと山高帽を被った男が多数浮遊する絵画「ゴルコンダ」は、1953年に描かれたマグリット後期の作品です。

 

©️aflo 上: 1953年に描かれたキャンバスの油絵「ゴルコンダ」。下:アイコンである山高帽を頭の上に乗せたルネ・マグリット。

09
BEER
09
BEER

世界有数の“ビール”大国として知られるベルギー

世界有数の“ビール”大国として知られるベルギー

KEYWORD:DRINK, FOOD

有名なベルギービールですが、その種類は千差万別。発酵や熟成製法の細かな違いによって、1500種以上もの銘柄があると言われています。アルコール度数やシチュエーション、食事とのペアリングによって選べるのが人気の理由です。愛知に構える日本最大級のベルギービール専門店、「BEER BOUTIQUE KIYA」のおすすめは、ハチミツの華やかな香りが漂う「ビーケン」と、柑橘の苦味を堪能できる「ルプルス・オペラ」。オリジナルのグラスで風味を引き立て、付属のコースターのセットで楽しむのがスタイルです。

【URL】
https://kiya.nagoya/

 

上: ハチミツの甘味にスパイスを感じる「ビーケン」。下: 「ルプルス・オペラ」のラベルはホップの毬花がオオカミに似ることに由来。

10
SINT-TRUIDENSE VV
10
SINT-TRUIDENSE VV

チームカラーは色鮮やかなイエローとブルー。

 

設立97周年のクラブ“シント=トロイデンVV”

設立97周年のクラブ“シント=トロイデンVV”

KEYWORD:SOCCER, SPORTS

ベルギー東部のリンブルフ州シント=トロイデンが本拠地の<シント=トロイデンVV>は、1924年から続くサッカークラブです。現在は、ベルギーサッカー1部リーグ「ジュピラー・プロ・リーグ」に所属。BEAMSでは、2019-20シーズンからセカンドユニフォームのデザインを担当しています。このリーグは国籍による登録制限がないため、外国人選手が出場しやすいのも特徴。チームにはU-24日本代表に選出された橋岡大樹選手をはじめ、多くの日本人プレーヤーが在籍しています。

【URL】
https://stvv.jp/

 

上: アウェイGKユニフォームを着用したシュミット・ダニエル選手。下: クラブのシンボルであるカナリアが入ったエンブレム。

Photo : Hiromi Kurokawa、Illustration : Anri Yamada、Composition & Text : MANUSKRIPT