ブレイキンは、スポーツでもあり、カルチャーでもある。僕の中でその割合は半々って感じです。ダンスでどんな技をしたいかって考える時は自分の表現できるアートを見せたいって思うし、そのためには体力も消耗するから、アスリートとして必要な部分もある。とにかく大切なのは、自分が何を好きになって、何を作りあげるかだと思う。

そのために好きなものを日々見つけて、モチベーションを高めています。好きな曲が見つかると、そのアーティストに興味が生まれるし、その周りにいる人まで調べるようになって、自分の世界が広がっていく。ファッションも踊りのインスピレーションになります。タイトなら滑らかに動いて体のラインが出せるし、ダボついてたら手を広げた時に、服をきれいに見せられる。踊りと音楽とファッションのバランスって、自分の表現にはすごく大切です。

D.LEAGUEも始まって、ブレイキンは2024年のパリオリンピック競技会の種目になって、ダンサーである以上アスリートとしてやってますけど、食事に気を遣ったり、筋トレとか夢中にやったことはなくて。義務的なトレーニングとか苦手で、ストレッチ、とか考えると長続きしない。いつも通り、気持ちよく現場に出られるのが一番。自分を追い込んじゃうと逆に緊張しちゃって、本番でうまくいかないんです。つまり、ありのままの自分が最強ってことです。これからも、毎日スタジオ行って、チームのメンバーと集まって、音楽聴いて、「イエイ」みたいな。楽しくできることに尽きるんですよね。