Part 03
東京都内で通って浸かりたい
アートとしての銭湯とサウナ
たとえスポーツ抜きで考えてもアートを体験できる銭湯やサウナは、ちょっとしたブーム。懐かしさを覚えてホッとするだけでなく、新しい刺激を楽しめるスポットが賑わいを見せています。ここでは東京都内で3つのオススメを厳選しました。それぞれ違った角度から、カルチャーが盛り込まれています。

たとえスポーツ抜きで考えてもアートを体験できる銭湯やサウナは、ちょっとしたブーム。懐かしさを覚えてホッとするだけでなく、新しい刺激を楽しめるスポットが賑わいを見せています。ここでは東京都内で3つのオススメを厳選しました。それぞれ違った角度から、カルチャーが盛り込まれています。
黄金湯
JR錦糸町駅北口から徒歩6分。88年以上にわたって愛されてきた老舗銭湯が大規模なリニューアルを経て、2020年8月にオープン。内装設計は「ブルーボトルコーヒー」などを手がけたスキーマ建築計画の長坂常さんが担当し、男湯と女湯を繋ぐ浴室の一大銭湯絵巻は「きょうの猫村さん」などで知られる漫画家のほしよりこさんがデザイン。湯船はあつ湯、薬風呂、炭酸泉、水風呂の4つあり、男湯には麦飯石とヒバで作られたオートロウリュサウナ、女湯には国産ヒノキのセルフロウリュサウナが付く。エントランスにはDJブースを備え、牛乳やクラフトビールを提供する「番台バー」を設置。今もっとも注目を集めている銭湯界のニューウェーブです。




- INFORMATION
-
【住所】 :
東京都墨田区太平4-14-6 金澤マンション1F【営業時間】 :
平日・日・祝 10:00~24:30 / 土 15:00~24:30【定休日】 :
休第二・第四月曜※水曜のみ男女入れ替え日
※タトゥーのある方もご入浴いただけます
【料金】 :
大人 470円(1時間30分) / 中学生 370円 /
小学生 180円 / 幼児 80円
サウナ(平日)女性 +300円 / 男性 +500円(+1時間)
サウナ(土日)女性 +350円 / 男性 +550円(+1時間)
貸しタオルセット +200円
改良湯
JR渋谷駅と恵比寿駅のちょうど中間に位置し、外壁に描かれた巨大なクジラの絵が目印。創業は1916年。2018年12月にリニューアルを図り、現在のモダンな銭湯へと生まれ変わった。設計を担当したのは、「光明泉」や「はすぬま温泉」など、世にいうデザイナーズ銭湯を数多く生み出してきた銭湯建築士の今井健太郎さん。浴室は間接照明によって明るさを抑え、天井の青のライトの効果も相まって、およそ銭湯とは思えないスタイリッシュな空間が広がる。壁に描かれた銭湯絵は、東京を拠点に活動するペインティングユニットGravityfreeの手によるもの。湯船は炭酸泉、中温風呂、水風呂の3つあり、遠赤外線サウナも備える。軟水を使用したお湯は肌に優しいと評判。



- INFORMATION
-
【住所】 :
東京都渋谷区東2-19-9【営業時間】 :
月-金 13:00~24:00 / 日・祝 12:00~23:00【定休日】 :
土曜
【料金】 :
大人 470円 / 中学生 300円 / 小学生 180円 / 幼児 80円
サウナ(バスタオルセット付き) +450円
チームラボ & TikTok,
チームラボリコネクト
:アートとサウナ
六本木けやき坂下に期間限定で出現した今話題のサウナ。正式には、アート集団チームラボが手がける、アートとサウナの体験をかけ合わせたまったく新しい形の展覧会である。サウナ・冷水・休憩を繰り返す温冷交代浴は、一般的に感覚が研ぎ澄まされた状態をもたらすと言われ、その状態はサウナ好きの間で“ととのう”と呼ばれている。「TikTokチームラボリコネクト」は、高級な場所でアートを見るのではなく、温冷交代浴によって“ととのう”ことで、鑑賞者自身が最高級な状態となってアートを体験することを目指している。“ととのう”ことで感覚が鋭くなり、頭はスッキリし、美しいものはよりいっそう美しく感じられ、どこまでも広がっていく身体感覚でアートと一体となる。この未曾有の体験をぜひ味わってみて。




- INFORMATION
-
【住所】 :
東京都港区六本木5-10-25【開催期間】 :
開催中 ~2021年8月31日(火)まで【営業時間】 :
10:00~23:00(最終入館21:30)
※新型コロナウイルスの感染状況により、開館時間が変更
になる可能性がございます。詳しくは公式ウェブサイト
をご確認ください。
【定休日】 :
不定休(公式ウェブサイトをご確認ください)
【料金】 :
平日 4,800円 / 土日祝・特定日 5,800円
※安全管理上、0-11歳のお子様のご利用は出来ません。
※12歳-17歳のお客様は20歳以上の保護者様の同伴が
必要です。
Photo : Hiromi Kurokawa(Part1),Yuko Yasukawa(Part2)
Interview&Text : Masayuki Sawada(Part2&3)
Composition : MANUSKRIPT