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    UPDATE :20.02.25
    自転車があれば、どこへでも
    無我夢中でペダルを漕ぐと、頭の中がクリアになる。目的地があってもなくても関係ない。素直に自転車が好きだから。自分らしさを表現できる一番のツールであり、宝物でもある。
    TAKUYA KUSAKA
    日下拓哉
    ビームスT 原宿 スタッフ
    MY SPORTS :CYCLING
    朝の満員電車に乗るのをためらっていた時に、自転車屋で働く友人の勧めで買った<マッシュ>のピストバイク。それが日下拓哉の人生を大きく変えた。それはBEAMSに入社してすぐ、2005年のことだ。その後はサーキットでタイムを争う競技に没頭。ストリートとスポーツ、どちらも経験した日下だからこそ気付いた、自転車との向き合い方について。

    「サンフランシスコのピストクルー“マッシュ”を知るまで、自転車は移動手段でしかありませんでした。ダスティン・クラインクルーをはじめとするメンバーは全員怖いもの知らずで、急な坂道や細い道路をピストバイクでトリッキーに走り回るんです。それが本当にかっこよくて! 彼らに憧れて、愛車を連れてアメリカに弾丸旅行に行きました。思い立ったらすぐ行動、これが僕のモットーなんです。そこで偶然メンバーと知り合って仲良くなり、来日時に東京をアテンドしたり、「ビームスT 原宿」でイベントを開催することに。10年以上経った今でも関係が続く、大切な縁です。25歳を過ぎた頃からはサーキットでタイムを争う競技に夢中になりました。連休があったときは、東京から名古屋へ行ったり、北海道を100kmライドしたり。全国各地を訪れるのも楽しみでしたね。その頃から、自転車のカスタムにこだわるようになりました」

    「基本的にパーツは高くて上質なものより、安くて使い勝手がいいものを。パックTや3Pセットの靴下みたいに、ガシガシ使えるのがいいんです。最近はほとんど街乗り用の自転車なんですが、腰回りのギアは贅沢にしたいと思っていて。サドルは<スペシャライズ>、コンポーネントは<シマノ>のアルテグラ。競技用のパーツを<サーリー>のコミューターバイクに使っています。変な組み合わせですが自分にとっては完璧なんです。パーツは世田谷の「テンプラ サイクル」や友人が営む「サイクル カネハチ」で選んでいます。ウェアの選び方もパーツと一緒。競技をやっていた頃は機能性重視でしたが、今は着ていて楽な服が好きです。生地も化繊じゃなくてコットン。肌触りが良くて、なんと言っても洗濯後のパリっとした着心地が風にあたると最高なんですよ。昔は自転車がメインの生活だったけど今は週に何度も柔術道場に通って、他のことに向き合う時間も増えた。“頑張り過ぎない”ぐらいが、今の僕にはちょうどいいんだと思います」

    Photo : Masumi Ishida
    Text : Minori Okajima
    Special Thanks : tempra cycle

    自転車があれば、
    どこへでも
    無我夢中でペダルを漕ぐと、頭の中がクリアになる。目的地があってもなくても関係ない。素直に自転車が好きだから。自分らしさを表現できる一番のツールであり、宝物でもある。
    TAKUYA KUSAKA
    日下拓哉
    ビームスT 原宿 スタッフ
    MY SPORTS :CYCLING
    朝の満員電車に乗るのをためらっていた時に、自転車屋で働く友人の勧めで買った<マッシュ>のピストバイク。それが日下拓哉の人生を大きく変えた。それはBEAMSに入社してすぐ、2005年のことだ。その後はサーキットでタイムを争う競技に没頭。ストリートとスポーツ、どちらも経験した日下だからこそ気付いた、自転車との向き合い方について。

    「サンフランシスコのピストクルー“マッシュ”を知るまで、自転車は移動手段でしかありませんでした。ダスティン・クラインクルーをはじめとするメンバーは全員怖いもの知らずで、急な坂道や細い道路をピストバイクでトリッキーに走り回るんです。それが本当にかっこよくて! 彼らに憧れて、愛車を連れてアメリカに弾丸旅行に行きました。思い立ったらすぐ行動、これが僕のモットーなんです。そこで偶然メンバーと知り合って仲良くなり、来日時に東京をアテンドしたり、「ビームスT 原宿」でイベントを開催することに。10年以上経った今でも関係が続く、大切な縁です。25歳を過ぎた頃からはサーキットでタイムを争う競技に夢中になりました。連休があったときは、東京から名古屋へ行ったり、北海道を100kmライドしたり。全国各地を訪れるのも楽しみでしたね。その頃から、自転車のカスタムにこだわるようになりました」

    「基本的にパーツは高くて上質なものより、安くて使い勝手がいいものを。パックTや3Pセットの靴下みたいに、ガシガシ使えるのがいいんです。最近はほとんど街乗り用の自転車なんですが、腰回りのギアは贅沢にしたいと思っていて。サドルは<スペシャライズ>、コンポーネントは<シマノ>のアルテグラ。競技用のパーツを<サーリー>のコミューターバイクに使っています。変な組み合わせですが自分にとっては完璧なんです。パーツは世田谷の「テンプラ サイクル」や友人が営む「サイクル カネハチ」で選んでいます。ウェアの選び方もパーツと一緒。競技をやっていた頃は機能性重視でしたが、今は着ていて楽な服が好きです。生地も化繊じゃなくてコットン。肌触りが良くて、なんと言っても洗濯後のパリっとした着心地が風にあたると最高なんですよ。昔は自転車がメインの生活だったけど今は週に何度も柔術道場に通って、他のことに向き合う時間も増えた。“頑張り過ぎない”ぐらいが、今の僕にはちょうどいいんだと思います」